『ウォール街のランダムウォーカー』(The Random Walk Down Wall Street)は、株式投資や金融市場についての深い洞察を提供し、投資家にとってのバイブルとも言われる名著です。
本書は、株式市場における予測不可能性や、効率的な投資方法について詳しく説明し、特にインデックス投資や長期投資の重要性を強調しています。
この記事では、**『ウォール街のランダムウォーカー』**の内容を深掘りし、この本から私が得ることができた株式投資における知見を紹介します。

いのしょう
この記事はこんな人におススメだ!
- 株式投資について詳しく書いてある本を探している人
- ウォール街のランダムウォーカーを買って読んでみようと考えている人
それでは行きましょう!
✅ 『ウォール街のランダムウォーカー』とは?
本書の概要
『ウォール街のランダムウォーカー』は、アメリカの経済学者バートン・マルキールによって1960年に初めて出版され、以来何度も改訂され、今もなお投資家に広く読まれています。
マルキールは、効率的市場仮説(Efficient Market Hypothesis, EMH)を支持し、株式市場の価格はすべての情報をすでに反映しているため、個別銘柄の選定や市場の動きを予測して利益を得るのは非常に難しいと述べています。
本書は、アクティブ投資(積極的に株を選び取引する方法)が市場平均に勝つ可能性は低く、むしろ手数料やコストが利益を圧迫することを示しています。
そのため、インデックス投資という戦略を強く推奨しています。
インデックス投資とは、市場全体に投資する方法で、低コストで分散効果を得ることができるため、長期的に安定したリターンが期待できるという理論です。

いのしょう
この本の著者であるバートン・マルキールさんは2025年現在の投資のトレンドを60年以上前から提唱していたすごい人なんだ!
✅ 読む前と読んだ後の本の印象
本を読む前
実は私は、『ウォール街のランダムウォーカー』を読むことを長い間、躊躇していました
この本を買ったはいいもののずっと本棚の中に眠ったままでした
なぜならすごい分厚くて、難しそうな本だったから!
ページ数は500以上あって、本を読むのが得意ではない人にはなかなかハードルが高い印象でした
本を読み始めて読み終えた後のこの本の印象
読み始めてしまえば、これまで躊躇していたのは何だっのか、すぐに読み終えてしまいました
それぐらい内容が濃く、大学生である私にとって有益な情報ばかりが本を読むことで得られました
投資をしている人なら読み始めてしまえばこの本の面白さにどっぷりはまり、あっという間に読み終わることでしょう
さらに一生役に立つような投資の知識を身につ行けることができるようになります!
✅ 本書の主なテーマと投資知識
『ウォール街のランダムウォーカー』から得られる重要な知見は、効率的市場仮説、インデックス投資の優位性、そして長期投資の重要性です。
これらの知識を理解することで、投資における「迷い」から解放され、より理論的で確実性の高い戦略を取ることができます。
1. 効率的市場仮説(EMH)
効率的市場仮説(EMH)は、株式市場に関する最も重要な理論の一つで、すべての市場情報は株価にすぐに反映されるというものです。
マルキールは、過去のデータや個別企業のファンダメンタルズ分析を基に市場を予測することは無意味だと断言しています。
なぜなら、市場にはすでにあらゆる情報が織り込まれており、株価は予測不可能であるからです。
例えば、あなたが「業績が良い企業の株を買おう」と思ったとしても、その情報はすでに市場に反映されています。
結局、市場を上回るリターンを狙って売買を繰り返すことは非常に難しく、個別銘柄の選定に時間と労力をかけるよりも、市場全体に投資する方が効率的であるという結論に至ります。

いのしょう
簡単にまとめると、株式についての情報は投資家に伝わる前に株価を変えてしまうということだ!
2. インデックス投資の優位性
本書の中で最も強調されるのがインデックス投資の重要性です。
インデックス投資とは、S&P500や日経225など、特定の市場指数に連動するETF(上場投資信託)や投資信託を購入することです。
これにより、個別の株式を選ぶ手間を省き、分散効果を享受しながら、市場全体のパフォーマンスに乗ることができます。
マルキールは、インデックス投資が最も優れた投資方法である理由として、以下の点を挙げています。
- 低コスト:アクティブファンドに比べて手数料が安いため、コスト面で有利。
- 分散効果:市場全体に投資するため、リスクが分散され、安定したリターンが期待できる。
- 安定した長期的な成長:過去のデータから、インデックス投資は長期的に見て市場平均を超える成績を収めることが多い。
例えば、S&P500に連動するインデックスファンドに投資した場合、米国の経済成長と共に資産が増加します。
このように、個別銘柄選びに悩む必要はなく、市場全体に投資することで着実に資産を増やすことができるという理論です。

いのしょう
この本はインデックス投資をしておくことで株式投資において成功を収められると主張しているぞ!
3. 長期投資の重要性
マルキールは、長期投資が成功するための最も効果的な戦略であると強調しています。
短期的な市場の変動に反応して売買を繰り返すことは、手数料や税金の負担を増やし、結果的に投資成果を悪化させる可能性があります。
これに対して、長期的な視野でインデックス投資を続けることは、複利の力を活用し、リスクを最小限に抑えながら着実に資産を増やす方法です。
また、過去のデータに基づくと、長期的に投資を続けることで、リーマンショックやコロナショックのような短期的な暴落を乗り越え、最終的には大きなリターンを得られることが多いのです。

いのしょう
この本の中でたくさんのデータを用いて長期投資の優れたパフォーマンスを証明しているぞ!
✅ 投資初心者にとっての実践的なアドバイス
『ウォール街のランダムウォーカー』を読んだ後、実際にどのように投資を始めるべきでしょうか?
本書から得られる実践的なアドバイスをいくつか紹介します。
1. インデックスファンドを選ぼう
アクティブに銘柄を選ぶことに時間を費やすよりも、まずはインデックスファンドに投資することをおすすめします。
例えば、S&P500に連動するETF(上場投資信託)を選ぶだけで、米国経済全体の成長を享受することができます。
2. 長期的に積立投資をしよう
株式市場は短期的には不安定ですが、長期的には成長していきます。
毎月一定額を積み立てることで、平均購入単価を下げ、リスクを分散させることができます。
ドルコスト平均法(DCA)を活用して、定期的に一定額を投資していくのが賢明です。
3. リスクを分散しよう
一つの銘柄や資産クラスに依存せず、複数の資産に分散して投資を行いましょう。
これにより、万が一のリスクに備えながら、安定的なリターンを狙うことができます。

いのしょう
この本が言いたいことはただ一つ!
インデックスファンドに投資をして長期的にリスクを分散して資産をコツコツと増やしていこう
✅ まとめ:『ウォール街のランダムウォーカー』を読んでみた感想
『ウォール街のランダムウォーカー』は、株式市場を理解するための必読書です。
株式投資をやっている人、始めたいと思っている人は絶対に読んでおくべき本だと感じました
個人的に「面白い」、「なるほど」と感じたのは投資家の心の中に潜んでいる心理の話です
株式投資に失敗する原因は、自分自身の愚かな選択であるということ
この本の著者は投資のプロという立場だけでなく、一投資家として意見を主張しています
この本を読むことは株式投資に成功するための第一歩
この本を読めば、不確実な市場で生き残っていく方法をすべて知ることができます!
逆に言えば、この本を読まないということは自ら投資に失敗しに行くようなものだと感じました!
読んでおいて絶対に損はありません!
ぜひ手に取って読んでみてください!